<プロフィール>
桐朋女子高校音楽科、桐朋学園大学ピアノ科卒業。大学4年時、有田正広氏の授業「古楽実習」を通じ、様々な時代の鍵盤楽器に興味を抱き、ピアノ科卒業後、同大学カレッジディプロマコースにてチェンバロ、フォルテピアノを学ぶ。2003年よりオランダ、アムステルダム音楽院フォルテピアノ科スタンリー・ホッホランド氏の下へ留学。フォルテピアノ演奏のパイオニアである彼の的確な指導の下、2006年、バチェラーディプロマ取得。フォルテピアノの研究と共に、さらに古い鍵盤楽器であるクラヴィコードをメノ・ファン・デルフト氏に師事。様々なアイディアをフォルテピアノ演奏に生かしている。現在、アムステルダム音楽院マスターコースに在籍し、演奏活動と共に両氏と共にさらに研鑽を積んでいる。またベルギー王立音楽院フォルテピアノ科教授ピート・クイケン氏のレッスンを定期的に受け、彼の豊かな音楽性と技術に刺激を受けている。そしてイタリア、オーストリア、ベルギーなどの重要な古楽器コレクションを訪れ、オリジナル楽器を弾く経験を積むことで、フォルテピアノに対する見聞を広めている。オランダにおける演奏活動として、2003年より毎年、ユトレヒト音楽祭フリンジコンサートに出演し毎回多才なプログラムで観衆を楽しませている。2006年アムステルダム、ピアノラミュージアムにて自身が所有する1805年製、オリジナルフォルテピアノ、アントン・ツィーラーを使ったリサイタルシリーズを開催。ソロ、トリオ、歌手との共演など様々な組み合わせによる演奏で、好評を得る。2007年、アムステルダム音楽院スヴェーリンク・バロックオーケストラとモーツァルトピアノ協奏曲を共演。クラシカル時代やロマン派時代のクラリネット、チェロ、フォルテピアノを使ったトリオ・ディバテンテとして室内楽演奏においても活躍。知られざる作曲家にも焦点を当て、今後も活発に演奏活動を行う予定。
日本においては、1989年全日本学生音楽コンクール東京大会中学生の部奨励賞。1993年第1回高校生国際芸術コンクール最高位。および朝日新聞社賞。受賞者記念演奏会に出演。1997年第8回埼玉ピアノコンクール特別奨励賞。1998年彩の国埼玉新進音楽家オーディション合格。同年埼玉会館にてデビューコンサート出演。1999年年彩の国さいたま芸術劇場5周年記念コンサート出演。2002年東京都交響楽団首席オーボエ奏者本間正史氏のリサイタル共演。2003年フォルテピアノソロリサイタル、フォルテピアノ、ヴァイオリンデュオコンサート開催(共演山口幸恵、埼玉県行田市にて)。19世紀ロマン派時代のピアノを使っての室内楽コンサート「よみがえるロマン派の響き」開催(共演山口幸恵、室野良史、新大久保ルーテル東京教会にて)。2004年、京都青山音楽記念館で開催したフォルテピアノソロリサイタルは、音楽雑誌「音楽の友」上で好評を得る。
これまでにピアノを玉置善己、木村徹、大石みゆき、チェンバロ、フォルテピアノを有田千代子、室内楽、ソロを有田正広の各氏に師事。